一応この記事が「ないわー」と思う所見を示します。

  • まず陳敏爾の常務委員昇格の可能性は取りざたされているものの、どの報道も「昇格=後継内定」とは限らないことは共通している。よって毎日新聞の報道はどこのメディア報道よりもさらに一歩踏み込んだ形になります。情報源である「中国筋」がかなり強力だということになりますが。。。
  • 「トップ交代の手法を胡錦濤氏、習氏、陳氏と3代続け、中国の政治制度として定着させる狙いがあるとみられている。」(同記事より引用)とありますが、それこそ「トップ交代の手法を政治制度として定着させる」なんて誰が志向しているのか明確でないのがミソ。「習近平はそんなん考えていない」というのが識者の共通見解だと思うのですが。
  • さらには「習氏は陳氏を後継ポストに据えることで、影響力を保持する道を選択したとみられる。」(同記事引用)とあるけど、68歳定年と総書記2期10年までという「不文律」に従いつつ、胡錦濤が十八大で完全引退した際に新たに不文律として加えたとされる「引退した幹部は一切身を引く」がさっそく反故にされるという自家撞着も指摘できてしまいます。

以上の点から、どっかの観測気球に乗っちゃったんじゃない?というのが現時点での所見です。