【キ・ツ・イ】

この2・3日、北京では最高気温5度前後の冷え込んだ日が続き、しかも強風が吹く模様。
ただでさえ冷たい空気なのに風を感じるのは辛い。


【貧乏人には無関係】

中国銀行では、為替取引所が閉鎖する週末に、一定額以上の外貨兌換をストップする模様。9・11テロ以降、米ドルの変動幅が激しいことがその理由みたい。


【当意即妙】

日産自動車が世界中にて販売している「サニー」ほか合計30万台をリコール。北京の記者がガラガラの日産販売店を訪れ、「WTO加盟後の外国製品参入競争に悪影響を及ぼすのでは?」という質問に対し販売員が一言。
「うちには元々、最近車を買いに来られるお客さんはいません。どっかの政府が関税を倍にしたりするような嫌がらせしてますから。」


【死者はなし】

北京市方庄の新城大厦に、ファッションモール「美人街」がオープン。オープン当日は数千人が列を連ね、無理に中に入ろうとした人がビルのガラスを破損し一時入場禁止になる一幕も。


【そこまでするか】

四川省は「四川省煙草管理条例」を制定。未成年でタバコを購入・喫煙した違反者には50元以上200元以下の罰金を徴収することに。


【お正月ドラマ】

今年の正月に放映するドラマ4作品をご紹介。
○「張灯結彩」(全3回)
たった一枚の彩票(たからくじ)により大騒動となる家族を描く、中国版ホームコメディー。メリケンのようなわざとらしい笑い声は入りません。

○「喫葡萄不吐葡萄皮」(全3回)
大金持ちになったブドウ農家の男と、彼に好意をもつ「農民生活報」女性記者との物語。

○「三喜臨門」(全3回)
先天的な障害をもって産まれた子供と、それに葛藤する家族の愛情を描いた感動ドラマ。ラストシーンは大晦日に家族仲良く餃子を作るシーンに決定。

○「烏龍閣情関」(全40回)
前漢時代、生後まもなく政変に巻き込まれて民間へ落とされがらも、数奇な運命の元最後は皇帝となった、宣帝・劉病已の若き日の姿を描く、史実を踏まえようとしながらも微妙に踏み外している歴史巨編。ユーモアたっぷりのコメディー、主人公劉病已が幾人もの女性と織り成すラブロマンスなどに注目。



【ちょいと長いです 心して読んでね】

日本・アメリカ合弁の大学KLC(Katoh Lynn College)学長の加藤正秀氏が記者会見。北京にて中国語・英語・日本語の3ヶ国語教育を目指した学校を設立することを発表。

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≪解説≫
この加藤正秀氏、東大にて経済博士号を取得した後英語学習の専門家としての道を歩み、現在では英語教育における日本有数の教育家であり、また同時に学校法人加藤学園の理事長でもあります。

その加藤博士、1989年、バブル絶頂期に静岡県御殿場市からの土地無償誘致・10億円の助成金によって建設された、富士フェニックス短期大学の学長でもあります。いや、ありました。
この富士フェニックス短大、開学当初から毎年定員数を充足させているにも関わらず、毎年約1億円の赤字を出しつづけるという奇妙な経営悪化が続き、ついに2000年には10億を超える赤字を出して、生徒募集を停止しました。

そんな典型的なバブル短大である富士フェニックス短大が、文字通り不死鳥の如く、アメリカ・カリフォルニア州のLynn Collegeと提携して4年制合弁大学として生まれ変わったのが、KLC(Katoh Lynn College)です。前半2年間を日本・富士フェニックス短大(2002年度からはKLC国際観光学科)にて過ごし、2年修了した後にアメリカへ渡り、さらに2年間学ぶというシステムです。
1.アメリカと日本両国で学ぶ「バイカルチャー大学」
2.実践的な英語教育
3.コンピューターを駆使したIT教育
4.グローバル・マインドの創出
などの魅力的な文言を使い、生徒募集を呼びかける、英語教育の権威、加藤博士。
ちなみにこの学校、「日本初の米国認可の大学」を謳い文句にしておりますが、日本では学校法上、私塾扱い。ウチの近くにあった「マンツーマン タカタ教室」(総生徒数12名(当時))と同じです。

こうして昨年2000年度からあらたなスタートを切ったKLCですが、昨年度入学者数は8人、今年度は3人。「マンツーマン タカタ教室」のほうが多いじゃないですか。
この状況について同学園広報は、「知名度はまだないが、学力水準を下げずに、赤字覚悟で続ける。やがて地域であこがれの大学にできれば」と強気の姿勢を見せてますが、学生総数11名の学校を地域のどれくらいの人が認知しているのか、御殿場市民にリサーチしてみたいです。

できればこの勢いで、姫路女子短期大学にて入学試験で合格ラインに達していた受験生を「寄付金を払う気がないなら落とせ」と不合格にした伝説を持つ、元・溝田旗工業(すでに倒産)社長で神戸弘陵元理事長の溝田弘利氏にまで話を広げたいのですが、それは又の機会にします。

話がそれて何を言いたいのか忘れてしまいましたが、要は、
「誰がこんな奴北京に呼んだんだ」
ということです。