祭りが始まったばかりですが

【「内定」うつならこのタイミングでしょ】
十九大が開幕したばかりですが、なんと常務委員人事予想について、早くも一つの結論に収束しはじめています。UJC的には内定扱いです。


この人事を予測した記事と日付を以下列記します。台湾、香港、その他と、それぞれ拠点が異なる複数メディアから出ていることに注目してください。個人的には、名簿が固まったとされる時期(後述)に明報が報じたことが、かなり信憑性が高いと思っています。

10/14 聯合報(台湾)「最高權力新搭配 7人制常委引進5新血
10/18 明報(香港)「破隔代指定 新常委料無60後接班人 新星胡春華陳敏爾出局 王滬寧趙樂際入常
10/18 博聞社(在外華字)「中共十九大常委名单揭秘(五)七人常委名单和十九大后走向

これらの報道が出た14日から18日というのは、十八期七中全会の閉幕日から十九大が開会した日に合致します。つまりこの時期に複数メディアから同じ内容の情報が出ることは、北戴河以降の叩き台人事が二転三転し、七中全会を経て最終的に固まった人事リストが漏れたもの、と解釈できるのです。


【今後のスケジュール】
18日に開幕した十九大ですが、本日から分科会という名前の根回し工作が行われ、最終日24日に党規約改正などの決議と中央委員・中央候補委員が選出されて終了。翌日25日の十九期一中全会で中央政治局常務委員と政治局委員が選出され、その日に指導部のお披露目となります。

20日から24日の分科会は、各議題の検討会といいつつも実際は差額選挙(候補者数と選出者数が異なり、落選する人が出る選挙)のための調整期間であり、25日の中央政治局委員と常務委員の選出は差額ではなく等額選挙ですので、ただの追認儀式です。つまりこのタイミングで名簿がひっくり返る波乱はありえません。
*10年前の十七大中央委員選挙では「習近平落選するんじゃね?」という情報が出たことがありますので、「陳敏爾落選するんじゃね?」くらいは噂として出るかもしれませんが。

もちろん、これら中央政治局常務委員選出の流れ(名簿リストの確定時期)は明文化されたものではありませんので、何かが起きる可能性はゼロではありませんし、何よりも前述の報道が全て「同じリーク先で間際のブラフに騙された」という可能性もないわけでないと申し添えておきます。そんときゃ反省文でも書くことにします。

ただ謎の陳敏爾推しを続けている我が国のマスメディアのみなさん、特に「陳敏爾が後継者に内定」なんて書いちゃった毎日新聞さんは、言い訳を考えておくか、いますぐ王滬寧のネタを色々探してきた方がいい情勢であることは指摘しておきます。